偶然と必然 現代生物学の思想的問いかけ 

ジャック・モノー

分子生物学を科学の研究としてだけでなく、歴史として、哲学として学べる本。学問が自然科学や人文科学、社会科学に分かれる以前、ギリシャの哲学者やヘーゲルやマルクスといった思想家たちも自然や生命に対して思索してきた。生物学者のモノーは本書で分子生物学の成果からそれまでの世界観を否定し、一般の人々に衝撃を与えた。科学は、生命とは何か、人間とは何かを問う哲学的な問いと不可分ではないのだ。 (渡辺格、村上光彦:訳/みすず書房)

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