密教 悟りとほとけへの道 

頼富本宏

密教について知りたければ、この本を入門書にすると良いと思います。仏教美術を対象とした実証的な調査は史実解明を目指すことに夢中になってしまいがちですが、信仰がまずあって、存在した尊像たちであることを決して忘れてはなりません。仏教美術は単なる美術品ではなく、悟りを求める者に対する一指標を示すために具象化されたものであると思い起こさせてくれる一冊です。 (講談社現代新書)

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