論理哲学論考
ウィトゲンシュタイン
現代思想最高の天才ウィトゲンシュタインが生前に出版した唯一の哲学書である。純粋な7つの命題によって構成され、最終命題の「語りえぬものについては、沈黙しなければならない」はあまりにも有名な言葉だ。語りえないものとは、言語で語られうる世界の外にある、「神」の問題ということができる。神とは何か。解けない部分について彼は悩んだ。ウィトゲンシュタインの前期哲学の代表をなす思想の魔力性を読み解く良書といえる。この岩波文庫版や光文社文庫の横組み版によってより親しみやすくなった。
(野矢茂樹:訳/岩波文庫)
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