アウシュヴィッツは終わらない あるイタリア人生存者の考察

プリーモ・レーヴィ

筆者はアウシュヴィッツ収容所から生還した、イタリア人科学者です。生還した後、彼は自らの経験を語った手記や小説を残しました。しかし、最後は自死を選んだとされています。彼はアウシュヴィッツという凄惨を経験しながらも、この本の中で、自らの経験をきわめて冷静に、正確に語ろうと努めています。

この本を読んで、彼が収容所を生き延びることができたのはなぜなのか、彼が地獄のような収容所の経験によってもなお失わなかったものが何であるのか、しかし最終的に彼を死に追いやったものは何であったのかを、考えてほしいと思います。 (訳:竹山博英/朝日選書)

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