赤ちゃんから高齢者まで、健康で文化的な生活が送れる社会の実現のために、医療の進歩や健康の維持増進、福祉の充実に向けたさまざまな研究や取り組みが行われています。探究学習では、たとえば家庭科から「普段の食事のカロリーや栄養摂取量を計算して食生活の改善策を考える」、生物から「健康によい善玉腸内細菌の乳酸菌の培養実験をする」、現代社会・公共や政治・経済から「自分たちが大人になったときの財政と社会福祉についてデータをもとに考える」といった活動ができるでしょう。
健康のうち食生活については【食生活学】、スポーツについては【スポーツ科学】、運動や体育科については【身体教育学】、生活習慣病や健康教育・健康推進については【応用健康科学】という分野で研究が行われています。また、人の体の機能は【応用人類学】、病気や怪我、加齢などによって低下した機能の回復は【リハビリテーション科学・福祉工学】が関係します。さらに、環境中に存在する、体に悪影響を与える放射線や化学物質とその影響については【放射線・化学物質影響科学】、環境中の放射線や化学物質の量や蓄積状況、拡散状況の計測などは【環境リスク制御・評価】、福祉については【社会福祉学】で研究が行われています。
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社会福祉学 社会的弱者の権利を守りたい |
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食生活学 健康で病気予防につながる、食事の提案 |
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スポーツ科学 スポーツの科学的練習法と故障予防 |
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リハビリテーション科学・福祉工学 最先端リハビリ・福祉機器を作りたい |
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応用健康科学 肥満・生活習慣病・ストレス…食・運動を管理する |
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応用人類学 ヒトの身体的特徴を知り、ファッション・スポーツ・医療にも |
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身体教育学 体育教師・スポーツトレーナーになりたい |
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環境リスク制御・評価 人体など生物を脅かす汚染を把握 |
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放射線・化学物質影響科学 放射線・紫外線などの人体影響を明らかに |