エピジェネティクス 新しい生命像をえがく

仲野徹

エピジェネティクスとは、遺伝情報であるDNAの塩基配列の変化を伴わないで、DNAなどへの後天的な化学修飾によって遺伝子が制御される現象、およびその機能を研究する学問のことだ。わかりやすく言うと、例えばガンになりやすさは、先天的にその人が持っている遺伝情報でなく、喫煙とか後天的な環境要因によって、ゲノムが修飾されガンになってしまうことをいう。この本はエピジェネティクスという研究をわかりやすく説明している専門書だが、分量は多くなく、高校生にも理解できる内容だと思われる。 (岩波新書)

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