からだの設計図 プラナリアからヒトまで

岡田節人

現在のような「ゲノム科学」が次世代シークエンサー等の台頭によって脚光を浴びる以前に出版された著作であるが、からだのつくりが遺伝子によって規定されている様子が明解に説明されている。体の前後、背腹、左右などの設計図がないと我々のからだを作っていくことはできない。もちろんからだを構成する細胞同士の相互の作用も発生の上では重要ではあるが、ゲノム科学が明らかにする遺伝情報の中に、この設計図情報の機能を持つ遺伝子が隠されていることを彷彿とさせる古典的名著である。このような設計図の不思議を発生学者の著者が丁寧に説明してくれる。思わず生物の不思議さに引き込まれる。 (岩波新書)

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