生物と無生物のあいだ

福岡伸一

「生命とは何か」という問いに、分子生物学はどう答えるのか。タンパク質は、筋肉、皮膚、さらに酵素など生命体を作っている大切な物質。タンパク質はDNAらせん構造の塩基配列という無機的な生命の設計図によって作り出されることが知られている――一見生命とは思えないような原子が徐々に生命の躍動を見せる生物と無生物の間について、分子生物学に関わる科学者やその功績を紹介しながら、「生命とは何か」という問いに迫る。科学者は未知なテーマにどのように挑戦していくのかが、迫力を持って伝わってくる。分子生物学の面白さが十分伝わってくるだけでなく、若い人が様々なことに挑戦していく勇気を与えてくれる。 (現代新書)

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