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活躍する研究者
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注目の研究者
小杉世 先生
大阪大学 人文学研究科 言語文化学専攻 【ポスト植民地時代の文学研究、先住民・移民文学研究、オセアニア研究、環境や核をめぐる言説・表象・文学・芸術の研究】イギリスが植民地支配を行っていた世界各国の中で、特にオセアニアにおける植民地化と脱植民地化の歴史、様々な社会的問題などを研究。その文脈で、オセアニアの文学や舞台芸術、絵画、放射線汚染の問題などを考察する HPへ |
おすすめ本
越えてくる者、迎え入れる者 脱北作家・韓国作家共同小説集
ト・ミョンハク、イ・ジミョン、ほか
生きる苦しさに耐えられず、北朝鮮から脱出する人々がいます。多くは韓国で定住し、2016年には3万人を超えました。この本は、北朝鮮から脱出してきた人が韓国で書いた小説6編、韓国の人が北朝鮮の人々との関わりを書いた小説7編を翻訳したものです。
その一つに、北朝鮮から脱出してきた20代の人が書いた『父の手帳』という小説があります。10代後半に家族で北朝鮮から脱出し、第3国を流転するうちに母・姉と生き別れになりました。韓国に来てから大学に入学した後、父が病死し、たった一人になります。その自分のことを題材にしています。
韓国と北朝鮮は、たかだか70年あまり前までは、一つの共同体だったところです。言葉も同じものです。しかし70年あまりの間に、韓国と北朝鮮は、まったく違った体制になっています。言葉は通じるのになじめない暮らしを続ける青年の心のうちがつづられた文章からは、縮めようのない周囲との距離間が伝わってきます。日本の10代の人たちにも、伝わるものがあると思います
(訳;和田とも美/アジアプレス・インターナショナル)
やっぱり世界は文学でできている 対話で学ぶ<世界文学>連続講座
沼野充義
文芸評論家としても活躍するロシア文学研究者沼野充義先生の対談集です。タイトルに「学ぶ」とありますが、勉強しようと読むのではなく、寝転がって、面白い話に耳を傾ける気分で読んでほしい本です。
ゲストは、ぐんぐん読ませる『カラマーゾフの兄弟』新訳で一世を風靡したロシア文学者・亀山郁夫、文学と映画、フランス文学から日本文学と横断的な活躍をしているフランス文学者・野崎歓、アメリカ文学を読むことで世界文学が見えてくることを示してくれたアメリカ文学者・都甲幸治、最年少で芥川賞を受賞して以来活躍を続ける作家・綿矢りさ、日本語以外の言語を母語とする作家としてはじめて芥川賞を受賞した中国生まれの楊逸、日本語とドイツ語両方で作家活動をする多和田葉子。縦横無尽で脱線も満載のおしゃべりが、世界文学の豊かさを見せてくれます。
(光文社)
オスカー・ワオの短く凄まじい人生
ジュノ・ディアス
アメリカには、ヒスパニックと呼ばれるスペイン語圏からの移民が多いことは聞いたことがあると思います。この小説では、母親がドミニカ共和国出身の、オタクでモテない青年オスカーが主人公です。こんなに面白く、衝撃的に残酷で、でもとても切ない小説を、ほかに知りません。
ドミニカ共和国の独裁者トルヒーリョに翻弄され、離散した家族の人生が、ポップなノリと複数の登場人物の語りで明らかになっていきます。英語とスペイン語が渾然一体となった作品ですが、カタカナでスペイン語のルビがふってあるので、2言語が混交した独特の文体を楽しむことができます。「スパングリッシュ(Spanish + English)」やカリブ文化、アニメやSFなどのサブカルチャーを扱った文学に興味がある人には、特におすすめです。
(訳:都甲幸治、久保尚美/新潮クレスト・ブックス)
情報系 化学技術全般
暗号解読 ロゼッタストーンから量子暗号まで
サイモン・シン
最先端領域に宿る天才たちの壮絶なドラマ。歴史の背後に秘められた、暗号作成者と解読者の攻防―加速する情報戦争の勝者はいったい誰か?『フェルマーの最終定理』に続く世界的ベストセラー、待望の完全翻訳版。
海外で学ぶなら
University of Auckland/オークランド大学(ニュージーランド)HPへ人文学部 HPへ【オセアニア文学】 ウィティ・イヒマエラ、アルバート・ウェンツなど第一世代のマオリ作家やサモア人作家がかつて教鞭をとっていた学部であり、現在はサモア人の女性詩人セリーナ・トゥシタラ・マーシュが教鞭をとっている。オークランドは南太平洋移民が多く、オセアニア文学を学ぶにはよい環境である。 |
University of Waikato/ワイカト大学(ニュージーランド)HPへマオリ・太平洋開発学科 HPへ【マオリ語・マオリ文化】 マオリ語とマオリ文化・伝統芸術を総合的に学ぶトータル・イマージョンの短期集中型のコースを開講している。上級者クラスには、幼稚園や小学校からマオリ語のトータル・イマージョンで育った学生も多く、ファイコーレロ(公の場でのスピーチ)をできる学生もいて、レベルが高い。 |