戦争論

カール・フォン・クラウゼヴィッツ

国際関係の古典を紹介します。この分野の古典と言えば、大体20世紀以降のものか、古代ヨーロッパを取り上げるものが多いですが、あえて近代のヨーロッパ時代のものを取り上げます。この『戦争論』は、タイトルの戦争だけを論じたものではありません。19世紀初め、プロイセン王国の将校であった著者が、当時のヨーロッパ国際政治を概観し、「戦争は政治の延長である」ことの意義や、戦争に勝利するには「国民からの支持」が肝要であることを論じたものです。

新型コロナウイルスのような危機に際してよく「強い政府」が待望されますが、強靭さは一部の人に委ねるものでなく、国民一人一人が作っているものだと、200年前の古典は教えています。 (中公文庫)

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