ダーウィンのミミズの研究

新妻昭夫

進化論で有名なダーウィンは、実はミミズの研究者でもある。ミミズが飲み込んだ土を消化してどう砕くのか解剖して調べたり、白亜(柔らかい石灰質の岩石)を撒いた牧草地を掘り返してミミズが石を埋める速度を計算したり、29年もの間、ダーウィンはミミズと土の関係を調べていた。本書はダーウィンのミミズ研究のエッセンスも凝縮されているが、一つの現象に注目し、仮説を立て、観察や実験を行って仮説を証明するという科学の基本的な手続きそのものを面白いと感じさせてくれる。物理・化学・生物に分けない、理科科目の知識全てを活用してなされる研究の面白さを知って欲しい。 (杉田比呂美:絵/福音館書店)

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