ガウディの伝言
外尾悦郎
19世紀末に建設が始まり、今なお建設中であるスペインの教会・サグラダ・ファミリア。設計者である建築家・ガウディが亡き後、主任彫刻家として日本人彫刻家の外尾悦郎氏が1978年から参画している。設計図など建設当時の資料がほとんど残されていない中、当時の時代背景や、自然との調和を重視したガウディの思想を読み解きながら外尾氏が彫刻を仕上げていく過程にはロマンが感じられる。外尾氏の視点から、ガウディの設計には宗教性・美術性だけでなく機能性や合理性が高度に織り交ぜられていることがわかる。デザインが持つ素晴らしさに触れることのできる一冊。
(光文社新書)
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