ヒッグス粒子の見つけ方 質量の起源を追う

山崎祐司、戸本誠、花垣和則

2013年にノーベル物理学賞を受賞したフランソワ・アングレール氏とピーター・ヒッグス氏。授賞理由は、「質量の起源の理解につながる機構の発見」だった。現在の素粒子理論では、宇宙を満たすヒッグス粒子における「動きにくさ」を、素粒子の質量としている。理論で素粒子が質量を獲得する仕組みを説明したのが「ヒッグス機構」である。これまで「素粒子の標準模型」という理論体系で説明されてきたが、質量の説明ができなかった。ヒッグス粒子が発見されたことで、ヒッグス機構が確認され、理論として完成をみたのだ。本書では、素粒子物理学の最先端からヒッグス粒子が質量を生み出す仕組みまでが濃密に詰めこまれている。 (丸善出版)

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