ブラックホールを見つけた男
アーサー・I・ミラー
インドの天文学者、チャンドラセカールについて書かれた本です。19歳の若きチャンドラセカールは、白色矮星の質量には上限があるという、重大な発見をします。今日「チャンドラセカール限界」と呼ばれる重要な理論であり、近年わかってきた宇宙の加速膨張の観測なども、この理論を元にしています。
しかし、師事するエディントンには無下に否定され、若きチャンドラセカールの心はひどく傷つきます。このような重要な科学的発見の背景にも、簡単に語れない人間ドラマがあり、これは今も昔も変わりません。そして、重要な科学的発見が19歳の青年によってなされており、今、高校生の皆さんにとって、決して遠い未来の話でも、遠い世界の話でもないことを、感じ取っていただきたいと思います。
(草思社文庫)
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