ヒッグスを超えて ポスト標準理論の素粒子物理学
日経サイエンス編集部:編
この本では、標準理論という宇宙物理研究ではほぼ完成したと考えられていた素粒子の理論を超える新しい物理学の研究が、具体的に紹介されている。標準理論とは、物質が創生される宇宙の初期、重力、電磁力、原子核に働く強い力、弱い力という自然界の4つの力を統一的に理解しようと、1970年代以降素粒子物理学で広まったもっとも有力な理論のことだ。2013年、物質に質量を与える謎の粒子と言われていたヒッグス粒子が発見され、大きな話題を呼んだ。ヒッグス粒子は標準理論の中で発見が遅れ、唯一実験的に見つかっていない粒子だったのだ。それが発見されることで、宇宙物理は新たな局面に入ったと言われる。まさに最先端の話題が満載だ。
(別冊日経サイエンス)
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