量子論で宇宙がわかる
マーカス・チャウン
タイムマシンは可能なのだろうか。この本は現代物理学の2本の柱、量子論と相対性理論を使って、解き明かしてくれる。量子論とは、量子力学という20世紀初頭にできた新しい物理学で、極小の世界を解明する。一方相対性理論はアインシュタインの生み出した理論で、宇宙のような極大の世界を解明する。2つの学問を用いることで、私たちの周りで起きる奇妙なできごとを例に、わかりやすく面白く解説している。例えばタイムトラベル以外にも、ものの瞬間移動が可能なこと、あるいは、今のコンピュータよりはるかに優れた量子コンピュータの可能性について述べる。
(林一:訳/集英社新書)