〈子ども〉のための哲学

永井均

哲学の問いは、常識にとらわれない幼い子どもの心に芽生える。私たちの多くは、いつしかそのような問いを忘れることによって、あるいは心の中にしまい込むことによって大人になる。つまらない大人になりたくない人、つまらない大人になってしまいそうで怖い人、そのような感覚を持ち合わせている人は、例えばこの本を手に取ってほしい。この本では、なぜぼくは存在するのか、なぜ悪いことをしてはいけないのか、という二つの問いが扱われる。そして、この本を超えていくことで、自分自身の哲学を始めてほしい。 (講談社現代新書)

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