ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯

クレア・キップス

「こころ」はどうして育つのか、という問いがあります。人と人との間に、そしてこの本のように、人とスズメの間に「こころ」というのは立ち現れるものだと思うのです。絵本という文化財(宝物)を通して相互作用する場に立ち現れる「こころ」を、難しい言葉では「間主観」といったりもしますが、この感覚を持った育ちがきっと人を豊かにすると思います。温かで、嬉しくて、ちょっぴり悲しかったり寂しかったりする、人に平等に開かれる意味の世界、それをまるっと研究したくなる感覚を皆さんに伝えてくれる本だと思います。そして、その世界はそれだけで尊い、人に与えられた平等で自由な感覚であろうと思います。 (訳:梨木香歩/文春文庫)

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