ツァラトゥストラかく語りき
フリードリヒ・W.ニーチェ
19世紀の哲学者であるフリードリヒ・ニーチェの晩年の代表作。十年間山にこもっていたツァラトゥストラは、人々に自分の得た知識を与えるため下山し、旅をする。その過程で、あまりに有名な「神は死んだ」という言葉や、「超人」、「永劫回帰」といった思想がツァラトゥストラの口を借りて語られる。キリスト教的な世界観が没落していく19世紀にあって、神による価値づけが意味を失った世界で生きることの意味を問い、そして生を全肯定する本書は、20世紀の文学や芸術など、多方面に影響を与え続けている。その言葉に触れれば、自由で豊かな生の在り方に気づかされることになるだろう。
(佐々木中:訳/河出文庫)
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