光合成とはなにか 生命システムを支える力

園池公毅

光合成の研究が、生物にとどまらず、物理、化学、地学と広い学問分野にまたがるものだとわかる。特に第1章が熱力学の第二法則の紹介から始められることが、それをよく物語っている。地球のエネルギー収支、生物の進化と葉緑体の成り立ち、クロロフィルなど光合成に使われる色素、呼吸との関係、光化学系、酸化還元、環境応答について書かれており、地球環境とその将来についての考察で締めくくられている。最新の研究成果に関連するコラムもあり、最先端の研究の息吹も感じることができる。2008年の書籍だが、基本的な視点と話題は今でもまったく色あせていない。 (ブルーバックス)

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