太古からの9+2構造 繊毛のふしぎ

神谷律

ゾウリムシなどの単細胞生物は、全身に繊毛という毛を持ち、これで細胞遊泳に必要な推進力を得ている。繊毛の運動装置は「軸糸」と呼ばれ、その微細構造は、2本の中心小管と、これを囲む9対の小管群が縦に走ってできている。それは単細胞生物に限らず、どんな生物の細胞、例えば心臓や肝臓などの細胞にも太古から共通して生えているという。この軸糸構造を形成している各部品の微細構造や機能についてくわしく書かれている。繊毛の異常で起こる疾患のこともわかりやすく述べられている。 (岩波科学ライブラリー)

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