遠いアメリカ

常盤新平

翻訳家であり、アメリカ文化研究者でもある著者は、敗戦後のアメリカ文化に強いあこがれを抱き続けた。クリーネックス・ティシューはまだ日本に入っていなかった。ひげ剃りのジレット、コカ・コーラ、万年筆のパーカー21などに象徴されるアメリカに憧憬を抱く主人公を描いている。彼は大学を卒業して就職をする気になれず、大学院に進むが大学院で学ぶことに興味がなくなり、アメリカへの強い憧憬ばかりが募っていく。 (講談社文庫)

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