バトル・ロワイアル
高見広春
映画化もされ、いろいろと物議をかもした問題作ですが、是非、小説版は読んでいただきたいと思います。内容は中学生同士に強制的に殺し合いをさせるという、非道徳的であり暴力的な作品で、一時期、出版さえ危ぶまれた作品です。
確かに衝撃的な内容の作品ですが、実はその中で書かれている中学生の心理描写や行動は本当にリアルです。想像もつかないような危機的状況に陥った時の人間心理や集団圧力、そして極限状態に陥った時に取る人間の行動など、心理学の観点から見てもとても興味深いです。
人間は、「死」を目前にして、初めて「生」の部分が鮮明になるものです。死が目の前にある時、どう生きるのか、どう選択するのか、その中でどのように自分の生きてきた証を立てるのか、そんな中学生たちの感情がわかります。是非、自分だったらどう行動するのか、という点も考えながら読んでみてください。
(幻冬舎文庫)
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