ハキリアリ 農業を営む奇跡の生物

バート・ヘルドブラー、エドワード・O・ウィルソン

北米から中南米の熱帯雨林帯を中心に棲むハキリアリは、まったく不思議な生態を持っている。ハキリアリの働きアリは列を成して、木に登り、葉を切り落として次々と巣へと運んでいき、地下の巣の広大なスペースに葉を運ぶ。その葉に特殊な菌類を植えつける。植物の葉を栄養源にして菌類は増殖し、キノコに育っていく。ハキリアリはこのキノコをエサにするのだ。この本は、アメリカの2人の世界的昆虫学者によって書かれた。アリという社会性昆虫営む昆虫の超人的能力に関する入門書と言える。 (梶山あゆみ:翻訳/飛鳥新社)

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