植物は〈知性〉をもっている 20の感覚で思考する生命システム
ステファノ・マンクーゾ、アレッサンドラ・ヴィオラ
植物は動物に対して劣るという潜在的なイメージを逆手に取り、植物の多彩な能力をわかり易く解説している一冊です。植物には動物の「脳」に対応する器官がないという問題提起から、ダーウィンのThe 'Root-Brain' Hypothesis('根=脳'仮説)を参考に、植物の根が水・酸素・養分を求めて土の中を探検することを話題にした章は興味深いです。
最新の本ではないですが、植物間のコミュニケーションや植物ー微生物共生など、最新の植物研究の動向にもつながる内容が幅広く網羅されています。
(NHK出版)
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