フィールドの生物学 アリの巣をめぐる冒険 未踏の調査地は足下に
丸山宗利
アリが仲間と暮らすことは知っていても、アリと共生する昆虫がいるって驚きだ。この本は、東海大学出版会がシリーズで出す「フィールドの生物学」の一冊。昆虫関係ではほかにも、「虫をとおして森をみる 熱帯雨林の昆虫の多様性」などがある。同シリーズは、若手研究者が、さまざまな生き物とどういうきっかけで巡り合い、どのような調査をして研究を進展させたか、わかりやすく記述されており、自然界の生き物に興味がある高校生や、将来世界を股にかけて活躍したい高校生に読んでもらいたい。昆虫以外にも、哺乳類や魚などの研究者も執筆しているが、生物学に関する内容としては材料が違うだけで、取り組んでいることに本質的な共通点も多い。
(東海大学出版会)
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