土壌汚染の浄化には、汚染土壌を掘削し取り除き、清浄な土壌と入れ替えるなど、物理化学的な浄化手法がとられてきました。しかし最近は、微生物の化学物質分解能力を活用した浄化技術が大きな流れになっています。この微生物を、環境浄化細菌といいます。
私は、環境汚染の原因物質を探り、この環境浄化細菌を使って無害化する研究を行っています。しかし、環境浄化細菌を環境中に放出すると、食物連鎖の中で、上位の生物である原生動物によって、1週間以内という短期間で捕食されるという課題があります。そこで、なぜそのような捕食が起きてしまうのか、その機構解明に取り組んでいます。それが理解できれば、環境浄化のために放出された細菌が、長い間、汚染物の分解除去に活躍できる具体的な技術を提案できると考えています。
一般的な傾向は?
- ●主な業種は→製造業に入る水処理企業や水コンサルタント等
- ●主な職種は→研究・技術開発・設計等
- ●業務の特徴は→自らが中心となって綿密に仕事を進める
分野はどう活かされる?
土壌汚染関連(浄化や分析)、水処理技術の開発、水処理施設の管理、水質分析
環境中で起きるの現象は、いつも私たちの想像をこえています。それを明らかにしていくのは、ワクワクの連続です。