環境系の本

リスクと向きあう 福島原発事故以後

中西準子

環境リスク評価の先駆者である中西準子氏による、福島原発事故以後のリスクについての解説。この問題における「リスクトレードオフ」とは何か、また、様々なリスクと向き合うために持つべき観点がわかる。 (中央公論新社)



東海・東南海・南海 巨大連動地震

高嶋哲夫

阪神・淡路大震災、東日本大震災を経て、次に起こると想定されている南海トラフ巨大地震に関して、その被害想定結果などにふれ、太平洋沿岸各地の被害予想を述べている。また、来るべき日に備えて具体的な防災対策を論じている。 (集英社新書)



もやしもん

石川雅之

微生物が見える特殊な能力を持った大学生。そのキャンパスライフを描いた奇想天外な漫画。微生物がキャラクター化されていて親しみやすい一方、学術的な内容も含まれており、研究室の学生にもよく読まれている。 (イブニングKC)



時を刻む湖 7万枚の地層に挑んだ科学者たち

中川毅

現在、国際的に最も有名な日本の湖、水月湖。水月湖で採取された湖の堆積物から、国際的な研究成果が生まれる過程をわかりやすく説明している。堆積物を使った華麗な研究に感動し、また研究に必要なのは忍耐力なのだと痛感する。 (岩波科学ライブラリー)



チェンジング・ブルー 気候変動の謎に迫る

大河内直彦

地球史・地球化学分野で国際的に活躍し、多くの研究論文を執筆している日本を代表する有機地球化学者による著書。地球科学でおさえておきたい重要な問題や定説を、その歴史的背景などを交えてドラマチックにストーリー立てて解説している。読みやすい文章で飽きない。これを読むと、地球科学のスケール感に圧倒され、化学分析の有用さに感嘆する。 (岩波現代文庫)



シカ問題を考える バランスを崩した自然の行方

高槻成紀

シカが森林を荒らしているという話題をよく聞くようになっている。シカが増えるのはよいことのように思えるかもしれないが、全国の生態系や農林業に及ぼす被害は甚大なものになっており、いま日本の山ではシカの被害が深刻化している。この本の著者は哺乳類学者であり、シカと環境の関係を研究しつづけた第一人者。なぜこのような状況になり、解決のためには何が必要なのかを知ることができる。 (ヤマケイ新書)



地球にやさしい化学

寺田弘、高石喜久、筏英之

化学の立場からエコロジーを見つめ、これからの化学のあり方、エコロジーを学ぶ際に必要な生物の生産活動のあり方などを、やさしく解説している。環境関連の講義でも、テキストや副読本として使用されている。 (化学同人)



沈黙の春

レイチェル・カーソン

化学物質が生態系に与える脅威を警告し名著。人間が便利さ・豊かさを追求し続けた結果、その副作用として地球の至るところで人間や動物に異変が起きていることが記述されている。本書が最初に世に出てから50年以上が経過したが、化学物質の問題は未だに続いている。環境問題に興味がある方は、ぜひ一度手にとってみてほしい。 (青樹簗一:訳/新潮文庫)



自然をつかむ7話

木村龍治

この本は、普段の生活で経験したことを科学的な思考で考察し、思いがけない科学の話に広げていく。例えば第1話では、著者が食べた豆腐料理からはじまって、日本書紀に話が発展し、雲のでき方へと話が至る。著者は、東京大学海洋研究所(現、大気海洋研究所)の元教授で、気象学と海洋物理学の分野で活躍した。取り上げられている7つの話の中には、気象学や海洋物理学と関係する話題として、雲や雪のでき方、海洋や大気で起こる対流・循環のしくみが、日常の出来事と関連づけながら説明している。その自由な発想と確かな科学観は、これから科学を志す人たちに、科学の魅力を存分に伝えるだろう。 (岩波ジュニア新書)



ハワイの波は南極から 海の波の不思議

永田豊

もともとは、ウインドサーファー向けに波の原理を解説する書籍だが、通常、一般の人には理解しにくいであろう海洋物理について非常に味わい深い文章で書かれており、エッセイ集としても楽しめる。全27話を掲載。 (丸善出版)


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