環境系の本

低線量放射線を超えて 福島・日本再生への提案

宇野賀津子

東日本大震災から5年目を迎えても放射線への理解は進んでおらず、「放射線=危険・怖い」という生活者が多いように見受けられる。本書は、免疫学者である著者が放射線について生活者の目線でわかりやすく説明している。 (小学館101新書)



気候変動を理学する 古気候学が変える地球環境観

多田隆治

気候科学の講義をまとめた書籍。地球温暖化や大気中の二酸化炭素濃度上昇がもたらす影響について、古環境の成果を踏まえて解説する。この本で、システムとして地球を捉える見方を養うことができるだろう。 (日立環境財団:協力/みすず書房)



知っておきたい基礎知識 環境の科学と技術

日経エコロジー:編著

PM2.5、光化学スモッグなどの大気汚染、温暖化における生態系への影響などの基礎知識が図解されている。後半では環境技術について最先端の研究から実用まで解説。環境保全と経済発展の両立を達成するために幅広い視野を持つことが大切だが、この本はその一助となるだろう。 (日経BP社)



図解・気象学入門 原理からわかる雲・雨・気温・風・天気図

古川武彦、大木勇人

1章の雲のしくみの解説に始まり、雨と雪、気温、風、低気圧・高気圧と前線、台風のしくみと述べ、最後に天気予報のしくみを明らかにする。この本は、気象に関する基本的な原理について、図を駆使して直感的に理解できるように書かれている。 (ブルーバックス)



地震考古学

寒川旭

日本列島各地の考古遺跡から数多く地割れや地滑り、液状化の痕などの地震跡が発見されている。これらの痕跡から、古い時代の地震災害の真相に迫ることができることを説明する、画期的な書。 (中公新書)



ひらく、ひらく「バイオの世界」 14歳からの生物工学入門

日本生物工学会:編

エネルギー、資源、地球環境を含め、広くバイオテクノロジーの面白さを、中学性・高校生に向けて図や写真を入れながらわかりやすく解説している。山梨大学森一博先生は、「植物が水や土をきれいにできるの」の章で植物による環境浄化技術を解説。環境技術のヒントとなる生物のパワーが紹介されている。生物工学や環境技術を担う次の世代の若い人に是非読んでもらいたい本だ。 (化学同人)



放射線利用の基礎知識

東嶋和子

放射線の基礎的な情報から、放射線の農業、工業、医療への応用までを分かりやすく解説している。放射線に関する知識の入門書として、また、断片的にメディアから得られる放射線情報の整理として、役に立つ本である。 (ブルーバックス)



深海生物学への招待

長沼毅

極限状況で生きる生物を追い求める、「科学界のインディ・ジョーンズ」こと広島大学の長沼毅先生の本。地球上のほとんどの生物は、植物による光合成、つまり太陽エネルギーを利用した生物生産に依存している。では、まったく太陽光の届かない深海や地下圏の生物は、どのようなエネルギーに依存して生きているのだろうか。本書は、海底熱水に含まれる硫化水素やメタンなどからエネルギーを生産する「化学合成バクテリア」や、それらのバクテリアを体内に共生させている「チューブワーム」など、驚くべき機能を持つ深海生物について解説。深海に挑んできた先人たちのドラマも生き生きと描いている。 (幻冬舎文庫)



海を学ぼう

日本海洋学会「海を学ぼう」編集委員会:編

海に関する様々なトピックを解説している。実験や観察などの具体的な手法が紹介されており、理解がしやすい。私たちにとって海の重要さは計り知れない中、学校で海について教えてくれることは殆どない。海に興味を持ったとき、自分で実験などをしてみる手助けとなる内容。 (東北大学出版会)



巨大地震の科学と防災

金森博雄

地震や津波のメカニズムやプレートテクトニクス、地震波、地震のメカニズム、地震のマグニチュードなどの基本的な知識が解説されている。さらに、過去に起きた地震や津波の事例、例えば世界最大のチリ地震、昭和三陸地震などを挙げながら、著者がそれらから何を学んできたかについて詳しく述べている。地震の予知・予測に関して重要な、予測・警報など地震・津波防災の現状およびそれに関する重要な課題が挙げられており、“命を守る”ために地震・津波を知ることの重要性が論じられている。著者は、モーメントマグニチュードという巨大地震の正確な規模を考案した地震研究の第一人者。最新の概念“アスペリティ”なども解説している。 (瀬川茂子、林能成:構成/朝日新聞出版)


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