やっぱり世界は文学でできている 対話で学ぶ<世界文学>連続講座

沼野充義

文芸評論家としても活躍するロシア文学研究者沼野充義先生の対談集です。タイトルに「学ぶ」とありますが、勉強しようと読むのではなく、寝転がって、面白い話に耳を傾ける気分で読んでほしい本です。

ゲストは、ぐんぐん読ませる『カラマーゾフの兄弟』新訳で一世を風靡したロシア文学者・亀山郁夫、文学と映画、フランス文学から日本文学と横断的な活躍をしているフランス文学者・野崎歓、アメリカ文学を読むことで世界文学が見えてくることを示してくれたアメリカ文学者・都甲幸治、最年少で芥川賞を受賞して以来活躍を続ける作家・綿矢りさ、日本語以外の言語を母語とする作家としてはじめて芥川賞を受賞した中国生まれの楊逸、日本語とドイツ語両方で作家活動をする多和田葉子。縦横無尽で脱線も満載のおしゃべりが、世界文学の豊かさを見せてくれます。 (光文社)

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