食・農学系

栽培植物と農耕の起源

中尾佐助

野生植物が人間の手によってどのように作物になったのか、そもそも作物とは何か、遺伝学、地理学、歴史学、文化人類学の総合的見地から明らかにした本。作物や農業は人類1万年の努力の産物であることがわかる。野生植物と異なる作物の特徴とは高い生産性だけではなく、個体間の生育の一様性の高さにもある。これらは現代の作物生産を保障する基礎的性質だが、さらに改良を図るためには作物の性質の過去からの変化とその変化を実現した機構を知る必要がある。それらがていねいに描かれている。著者は1958年に単身ブータンを探検しこの小王国の自然と社会を日本にはじめて紹介した名著「秘境ブータン」(岩波現代文庫)がある。あわせて勧めたい。 (岩波新書)

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