異文化理解の倫理にむけて

稲賀繁美:編

なんとなく感じている異文化理解の常識と前提を、心地よく壊してくれる名著。本文に絶妙につっこむ注を読むだけでも目から鱗が落ちることが多く、この注も異文化理解の倫理の一環であることが実感できるはず。明快ながら仕掛けがいたるところにこらされているのは、編者による大著『絵画の黄昏』『絵画の東方』『絵画の臨界』と同じ。こちらもぜひ。膨大な知識と鋭い分析が見事に相乗する本文と同時に、連想から連想へと横滑りしながらさまようのが、まるでダンジョンをめぐるように楽しい注釈も必見。 (名古屋大学出版会)

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