アンネの日記 増補新訂版

アンネ・フランク

『アンネの日記』が最初に出版されたのは1947年。アンネが強制収容所で亡くなってから約2年後である。元々の日記に、二度修正がされている。一度目は、アンネ自身が、将来の出版を想定して加えた推敲。二度目は、アンネの死後、父親のオットーが日記の出版に際して行った修正。文春文庫の「増補新訂版」では、この二度の推敲・修正と、オットーが1980年に死去した後に世に出た2種類の『アンネの日記』(「研究版」と「完成版」)に関する経緯が解説されている。その解説を読み、二人が加えた修正に思いを馳せ、本書を読んでほしい。「出版」を期して清書されていたこの『日記』は、「日記」であり、未来の「読者」を想定して書かれた、優れた「文学作品」でもある。 (深町眞理子:訳/文春文庫)

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