地下からの贈り物 新出土資料が語るいにしえの中国
中国出土資料学会:編
今の若い世代に、中国の古い時代にもっと興味を持ってもらいたいと、中国史学の専門家が編纂した書籍。第1章の「出土資料でわかること」では「祀りと占いの世界」「諸子百家はどう展開したか」「経学とは何か」「儒家思想が台頭するまで」あたりが、第2章の「どこから何が出てきたか」では「馬王堆」「銀雀山」「阜陽双古堆」「郭店と<上博楚簡>」あたりが、中国哲学と関連が特に深い。新しい資料の出現がこれまでの考え方を覆していくという、学問のもっともスリリングなところを存分に味わえる。中でも、「郭店楚簡」の出現がこの分野の学問に大きな影響を与えており、どのような影響か簡潔に説明されている。
(東方選書)
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