戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

加藤陽子

太平洋戦争開戦にいたるまでには、三つの重大な岐路があった。満州事変勃発後にリットン調査団が作成した調査書における提案を受け入れるかどうか、日独伊三国軍事同盟を締結するか否か、そして日米開戦前夜における日米交渉がどうなるか、である。本書では極秘扱いのものも含めた一次史料を土台として、それぞれの分岐点で日本がどのような選択をしたのかを学ぶことができる。歴史についても学べるが、交渉における最善の選択とは何なのかを考えさせられる著作。 (朝日出版社)

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