イブン・ジュバイルの旅行記

イブン・ジュバイル

14世紀前半にモロッコを出発し、足かけ約30年、アフロ・ユーラシアを旅して回ったイブン・バットゥータの記録『大旅行記』は、東西交流が盛んだった当時の各地の様子を伝える重要な史料です。是非とも読んでみてほしいのですが、なにしろ分量が多いのです(平凡社東洋文庫で全8巻)。

代わりに、『大旅行記』の所々で引用されているイブン・ジュバイルの旅行記を薦めます。彼が旅したのはサラディンと十字軍勢力が争っていた12世紀末の地中海と中東ですが、イスラーム教徒とキリスト教徒との通商が普段通り行われていたといった記述には、驚く人も多いのではないかと思います。 (訳:藤本勝次、池田修/講談社学術文庫)

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