感染症内科学

細菌やウイルス、病原微生物が引き起こす感染症に、診断、治療、予防、疫学と幅広くアプローチ~新興・再興感染症の脅威に挑む

新型インフルエンザ   デング熱   C型肝炎   HIV(エイズ)   薬剤耐性菌

学べる大学は?

研究をリードする大学

大学詳細

東北大学

医学部 保健学科 検査技術科学専攻
【 主な研究者 】
川上和義 石井恵子

慶應義塾大学

医学部 医学科
【 主な研究者 】
長谷川直樹

その他の優れた大学

大学詳細

北海道大学

獣医学部 共同獣医学課程

インフルエンザ等、人獣共通感染症研究陣の多様さが特徴である。

鳥取大学

農学部 共同獣医学科

鳥取大学と岐阜大学が融合した「共同獣医学科」で人と動物との共生を目指した研究を行っている。インフルエンザ等、人獣共通感染症領域の研究者の数が多い。

琉球大学

医学部 医学科

亜熱帯の気候、東南アジア地域の文化的な影響、細菌、ウイルス、寄生虫と感染症に特化した基礎講座の構成。保健学科、熱帯生物圏研究センターと連携している。

北陸大学

薬学部 薬学科

ヒトサイトメガロウイルスの免疫学的解析。


海外で学ぶなら

大学詳細

Harvard University/ハーバード大学(米)

医学部

【細菌学】 コレラ菌病原性研究の先駆者が在籍。

Johns Hopkins University/ジョンズ・ホプキンズ大学(米)

医学部

【細菌学】 下痢症疫学研究の重鎮が在籍。

Imperial College London/インペリアル・カレッジ・ロンドン(英)

School of Medicine

【Laboratory of Virology】 Peter O’Hare教授は単純ヘルペスウイルスの転写に関係するものや、タンパク質の細胞外への輸送に関係するタンパク質を発見し、注目されている。

主な研究者

研究者詳細
山城哲
琉球大学
医学部 医学科/医学研究科 医科学専攻

【熱帯微生物学】東南アジアの熱帯地における下痢感染症を研究。下痢は5歳以下の小児の死亡原因の約11%を占め、毎年100万人近くの5歳未満の小児が下痢症で命を落とす。その原因微生物を調べ、どのような原因で感染するのかを推定。腸内に無数にいる細菌の動態、家畜などの動物とヒト下痢症の関連も精力的に調査。

大黒徹
北陸大学
薬学部 薬学科 生命薬学系

【ウイルス感染症】ヒトヘルペスウイルスの母子感染機構について研究。母子感染による先天性疾患の低減を目指す。薬剤耐性ウイルスの研究も行う。速やかな薬剤耐性ウイルスの検出と正確な検出を目的とする。

中村昇太
大阪大学
微生物病研究所

【腸内細菌叢メタゲノム解析】単一菌種の分離・培養をしないで、環境サンプルから直接回収されたゲノムDNAを扱うメタゲノミクス解析の先駆者。彼によって難培養菌のゲノム情報が入手可能になり、メタゲノミクスの手法を用いてヒトの腸内細菌叢の解析をする。

飯田哲也
大阪大学
微生物病研究所

【感染症と腸内細菌叢】腸炎ビブリオ菌の全ゲノム配列を決定し、環状染色体よりなることを明らかにした。腸炎ビブリオの感染、発病メカニズムの全貌を分子レベルで解明。新規な治療法や予防法、迅速診断法や簡易検査法の開発の視野に入れている。

今西規
東海大学
医学部 医学科 基礎医学系/医学研究科 医科学専攻

【ゲノム診断システム】正確な腸内細菌構成細菌のカウントが可能な新機軸に挑む。

山崎伸二
大阪府立大学
生命環境科学域 獣医学類/生命環境科学研究科 獣医学専攻

【下痢原性細菌の病原性解析】腸管細菌における人獣共通感染症の研究。

興味がわいたら

腸内細菌の話

光岡知足

著者は微生物学者。腸内フローラの研究で「腸内細菌学」という新しい学問を世界に先駆けて樹立したパイオニアだ。腸内フローラとは、腸内に棲む多種多様な細菌のことで、数100種、数10~数100兆個が棲息すると言われている。この本はこれら腸内細菌の生態に触れている。生まれたてのころ赤ちゃんは無菌状態だが、成長とともに周りの人や環境から細菌を獲得していく。感染症内科学のある研究者は、「下痢症で腸内細菌がかく乱されても、また元通り健康が回復することもある」という。そのことから人体の防御のために生体にとって必須な成分が、腸内細菌との関与があるのでないかと考えられる。腸内細菌研究の奥深さ、面白さを知ることができる一冊。 (岩波新書)


人類と感染症の歴史

加藤茂孝

人類の歴史上で起こったあらゆる悲惨な感染症を取り上げ、今日的視点でその影響を述べ、科学・医学の進歩によってどう減少・克服してきたか、また現在から将来への課題は何かについて鋭く提言している。人類の歴史は感染症との戦いといっても過言ではない。現代社会においても、エボラ出血熱、ジカ熱、新型インフルエンザなど次々に人類の脅威となる感染症が出現している。この本を読むことによって、感染症研究がいかに重要であるかが理解できる。 (丸善出版)


アウトブレイク

1995年制作のアメリカ映画。アフリカから持ち込まれた非常に致死性の高いウイルスによる未曾有のバイオハザードに立ち向かう人々を描いたサスペンス映画。ダスティン・ホフマンが主演する。架空のウイルスであるが、エボラ出血熱にヒントを得た致死率の高いウイルスとの戦いを描いている。DVDが2000年に出ている。 (ダスティン・ホフマン:主演)


疫病と世界史

ウィリアム・H.マクニール

著者はカナダ出身の歴史家。代表的著作に「世界史」がある。それに対しこの本は、世界の文明の興亡を疫病という視点で捉え直ししている。上巻は狩猟の時代から紀元1200年頃まで、下巻はそれ以降から現代まで。例えば14世紀猛威を振るったペストは世界の人口を激減させたが、著者は、ヨーロッパ文明を地中海世界から北の諸地方に移行させたのは、その後も長いあいだ繰り返されたペストの流行が果たした役割が非常に大きいという。なぜなら、ペストの流行する地域は、地中海の港湾諸都市からすぐ近くの、ペスト菌が容易に到達できる地域にほぼ完全に限定されていたからとしている。ペストや天然痘が世界史にどのような影響を与えたが書かれ興味深い。 (佐々木昭夫:訳/中公文庫)


本コーナーは、中高生と、大学での学問・研究活動との間の橋渡しになれるよう、経済産業省の大学・産学連携、および内閣府/総合科学技術・イノベーション会議の調査事業の一環として、企画・制作・運営されています。
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