日本留学精神史 近代中国知識人の軌跡
厳安生
日清戦争から辛亥革命にいたるまでの間、清朝末期の中国から明治の日本に大勢の留学生が来ました。かつては中国を師とした日本ですが、明治維新を経て近代国家へと脱皮しました。今度は日本を師として学びに来た中国からの留学生たち。近代の中国人が日本に留学した時の複雑な心情、実態を生き生きと描いたユニークな近代日中交流精神史です。大佛次郎賞、アジア・太平洋賞・大賞を受賞し、留日中国人学生研究の古典の一つともなっています。また、41歳まで来日経験がなかった著者の、すばらしい日本語もお勧めのポイントです。
(岩波書店)
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