英語教師のための第二言語習得論入門
白井恭弘
第二言語習得論は、母語(第一言語)を獲得した後、第二言語(外国語)がどのように学習されていくかについて記述する、またその過程における様々な疑問について解明を試みている学問です。
言語学、心理学、脳科学、教育など様々な領域にまたがっているため大変複雑でつかみどころがないものですが、この本は「英語を教える」という視点に立っているのでわかりやすく解説されており、第二言語習得論の全体像を把握しやすいと思います。また小学校・中学校・高校それぞれの指導についても触れているので、自分の学びにも役立つのではと思います。
より簡単に第二言語習得理論の概要を知りたい場合は、同著者による『外国語学習に成功する人、しない人』(岩波科学ライブラリー)がお勧めです。もう少し「研究」寄りの視点で読みたい人には、同じく『外国語学習の科学』(岩波新書)があります。
(大修館書店)
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