ミクロ動機とマクロ行動

トーマス・シェリング

「ミクロ」の主体である個人が動機をもって行動することにより、社会現象という「マクロ」の帰結が生まれてくるという、社会科学の原則を、交通渋滞・人種別居住など身の回りの具体的な社会事例に基づきながら、数式を用いず平易に明らかにしてくれる。

他にも思い起こされる現象には、地球温暖化、新型コロナ・ウィルスの感染防止のための行動制限など、あげれば切りがない。私がマクロ経済学を志すきっかけを与えてくれた一冊で、ノーベル経済学賞受賞者の作品。翻訳も素晴らしい。 (訳:村井章子/勁草書房)

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