1984
ジョージ・オーウェル
本書は1949年に出版されたディストピア小説の傑作です。2021年の共通テストに出題されたのでご存じの方もいるかと思います。自由なき全体主義国家の姿を描いた本書を読むことで、我々が当たり前のように享受している自由がいかに大切かを感じることができるでしょう。
また、そうした小説であるにもかかわらず、現代日本との共通点を指摘されることが最近は増えています。民主主義国家であってもふとしたことで全体主義への道に進んでしまうというのも、自由主義思想の重要な論点の一つであり、読んだ方にそうした示唆を与えてくれます。
(訳:田内志文/角川文庫)