延長された表現型 自然淘汰の単位としての遺伝子

リチャード・ドーキンス

生物の個体とは、自分の増殖と生存をひたすら追い求める遺伝子の乗り物(ヴィークル)にすぎない、と著者・ドーキンス博士はかねてから主張している。本書では、適応や淘汰といった現象も遺伝子のために行われるのであり、生物の個体はそのDNAから「延長された」表現型でしかない、という論が展開される。遺伝子の謎が解明されつつある現代に手に取りたい一冊。 (日高敏隆、遠藤彰、遠藤知二:訳/紀伊國屋書店)

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