三国志 演義から正史、そして史実へ

渡邉義浩

184年、中国で黄巾の乱が起こると、後漢は動揺し、戦乱の時代を迎えて、やがて魏、蜀、呉の三国が鼎立する。この時代の「正史」が歴史書の『三国志』。明代に時代小説となったのが『三国志演義』で、劉備、関羽、張飛、諸葛孔明、そして曹操、孫堅など魅力ある人物が大活躍する。日本でもこれらを下敷きにした小説、ゲームが作られている。なお『三国志』は「正史」といっても書き手の偏向があり、史実とは限らない。本書は『三国志演義』を入口に、「正史」、さらに史実へと読者を誘う。学術書ではないが、三国志の時代の政治や文化を知ることができる。 (中公新書)

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