限界費用ゼロ社会 〈モノのインターネット〉と共有型経済の台頭
ジェレミー・リフキン
「IoT(Internet of Things)が浸透し、生産の最適化が進むことで、再生産にかかる費用(限界費用)はゼロに近づいていく。さらにIoTによって情報が共有されていけばモノの共用も進み、人の価値観はモノの所有から利用へ移り、モノがサービス化していく」と著者は説く。世界中でIoTによる社会変革が起きている中で、情報技術がどのような社会的インパクトを持つことになるのか、本書から知ることができる。情報技術が社会に及ぼす影響力について関心のある人には、将来のビジョンが垣間見える一冊になるだろう。
(柴田裕之:訳/NHK出版)