私たちと公共経済
寺井公子、肥前洋一
選挙権年齢が18歳以上になり、高校生にとって政治は身近なものになった。著者の寺井先生は、「本書では、現実の政策の評価に使える『ものさし』を提示した。有権者としてふるまうときに、本書が役立つことを願う」と語る。本書は、初学者向けの「公共経済学」の教科書。「政府に期待されている役割は何か」「なぜ政府は時々期待を裏切るのか」を、経済学の考え方に基づき説明する。公共経済学の理解に必要な「ミクロ経済学」の基本にはじまり、生活保護、税、年金などの個別の、私たちが直面している「財政問題」を解説。経済学と政治学、心理学との着眼点の違いなどにも触れているので、「公共経済学」という学問分野が理解できる。
(有斐閣ストゥディア)
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