ヒューマンインタフェース・インタラクション

建設ロボットの遠隔操作をよりスムーズに! 使いやすさを追求


山田宏尚 先生

岐阜大学 工学部 機械工学科 知能機械コース/自然科学技術研究科 知能理工学専攻

どんなことを研究していますか?

災害時、壊れた建物の中から被災者を捜索するために、ロボットが活躍する時代がやってきます。狭くて、あるいは危険で人間が入ることができない場所こそロボットの登場です。そこで、バーチャルリアリティ技術を用いて遠隔地から操作できる、遠隔操作ロボットの開発が盛んになっています。また、建設現場でも遠隔操作で動くロボットが活躍しそうです。

重要なのは人間支援技術

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私は機械工学、ロボティクス、メカトロニクスを専門にします。具体的には、地震や火山噴火などの災害現場の復旧のために働く建設ロボットを遠隔操作するために、操作する人にとっての使いやすいヒューマンインタフェースを実現する研究を行っています。ヒューマンインタフェースとは、機械と人間の接するところを指しますが、大事なのは操作のしやすさ、使いやすさ。コンピュータは、ヒューマンインタフェースの改良により以前に比べ大幅に使いやすくなってきています。これと同様にすべての機械システムはコンピュータの支援によりどんどん使いやすくなっていくことでしょう。そのときに鍵になるのが人間支援技術であり、その研究を進めることが重要となります。

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バーチャルリアリティによる車いすシミュレータの開発

学生はどんなところに就職?

一般的な傾向は?
  • ●主な業種は→機械系ものづくり企業
  • ●主な職種は→エンジニア
  • ●業務の特徴は→設計など
分野はどう活かされる?

機械技術者として、ものづくりや生産設備の設計などを行っています。

先生から、ひとこと

好奇心を持って全てのことを楽しめるようになることが、皆さんにとってこれからの大切な才能になります!

先生の学部・学科はどんなとこ

岐阜大学は工学部、医学部、教育学部、応用生物科学部、地域科学部が1つのキャンパスに集まった総合大学です。

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遠隔操作・臨場感提示建設ロボットシステムの開発

先生の研究に挑戦しよう

コンピュータで簡単な自動ロボット(ロボコンなど)を作成してみると良いと思います。

興味がわいたら~先生おすすめ本

図解でわかる はじめてのデジタル画像処理

山田宏尚

画像処理の分野は、ロボット視覚処理をはじめ、自動車の自動運転、デジタル家電、デジタル放送、細胞診察自動化など幅広い分野で実用化され、将来も応用範囲が広がっていく。本書は、岐阜大学山田尚宏先生が、初心者にできるだけやさしくていねいに解説した画像処理の入門書。 (技術評論社)


10年後、生き残る理系の条件

竹内健

東芝OBが自らの体験をもとに、理系エンジニアが急激な時代の変化の中でどう生き残るかについて書いた本。「常識を疑う」「文系力を身につけよう」「自分を世界にアピールする方法」などエンジニアへの具体的な提言が多数。 (朝日新聞出版)


マーケット感覚を身につけよう

ちきりん

著者は、月間200万PVの人気ブロガー。大企業が成り立たなくなりつつあると言われるこれからの時代には、技術者もマーケット感覚を身につけることが必要だ。具体的にどのようなアプローチをしたらよいかがわかる。 (ダイヤモンド社)


本コーナーは、中高生と、大学での学問・研究活動との間の橋渡しになれるよう、経済産業省の大学・産学連携、および内閣府/科学技術・イノベーション推進事務局の調査事業の成果を利用し、学校法人河合塾により、企画・制作・運営されています。

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