機械系の本

ロボットのおへそ

稲邑哲也、瀬名秀明、池谷瑠絵

人間と仲の良いロボットを作るには、ロボットにはどんな進化が必要だろうか。本書はロボット研究の最先端を紹介する中で、どうすればロボットが人間らしくなれるかという課題を「おへそをつくる」という言葉で表現し、賢いロボット実現のヒントを教えてくれる。人型ロボットやロボット玩具を例示しながら、脳科学から進化論まで、幅広い関連知識が垣間見られる。広く人工知能の可能性を理解する上でも、とっておきの入門書と言える。 (丸善ライブラリー)



トヨタ産業技術記念館

トヨタグループの運営する技術館。日本の産業技術をリードしてきたトヨタグループの展示を通して、日本の産業技術史を肌で知ることができる。トヨタの歴史は、大正時代の自動織機の発明に始まる。繊維機械館では、いろいろな工夫やからくりを見ることができる。名古屋に来たらぜひ訪問してみよう。 http://www.tcmit.org/



制御工学の考え方 産業革命は「制御」からはじまった

木村英紀

どんな機械も「制御」がなければまともに働かない。ロボットアームもヒト型ロボットも制御工学の賜物だ。副題の「産業革命は『制御』からはじまった」という言葉が示唆するように、「制御」がこれまでに果たした役割について比較的わかりやすく説明している。ワットの調速器に始まり、エアコン、自動車、ロボットの制御まで、いろいろな制御の方法を解説。現在では使われていない機器の例もあるが、「温故知新」ということわざがあるように、今につながるヒントが得られるだろう。 (ブルーバックス)



力学入門 コマから宇宙船の姿勢制御まで

長谷川律雄

高校の物理では、運動する物体を点として扱うことが多い。しかし、現実の物体は大きさをもっているので、回転をはじめとした運動がある。本書は、飛行物体の運動の力学を初歩から解説したものだが、それを通して、座標系や微分形式による法則の記述など、物理学の基本的な概念を学ぶ事ができる。 (中央公論新社)



知能の謎 認知発達ロボティクスの挑戦

瀬名秀明ほか

「知能」「賢さ」とは何かという古くて新しい問いに対して、ロボット研究を通じて答えを探ろうとする研究者たちの議論が紹介されている。人間のように「賢い」ロボットを作るためには結局のところ人間をよく知る必要があるという点をぜひ知ってほしい。少々専門的だが、高校生にもぜひチャレンジして読んでほしい。 (瀬名秀明、浅田稔、銅谷賢治、谷淳、茂木健一郎、開一夫、中島秀之、石黒浩、國吉康夫、柴田智広:著、けいはんな社会的知能発生学研究会:編/ブルーバックス)



2045年問題 コンピュータが人類を超える日

松田卓也

ヒューマノイドロボットの研究開発は現在盛んに行われている。米国防高等研究計画局(DARPA)主催のロボット・コンテストには、日本のチームも複数参加している。これは、ロボットの「自律性」を競うコンテストだ。有名な理論物理学者のホーキング博士らは、人工知能の発展に警告を発している。このまま人工知能が発達すると、人間の頭脳を超える時が遠からずやってくる。その時、人類はいったいどうなってしまうのか。戦争にロボットが使われる心配も現実性を帯びてきた。この問題を、本書を読んで考えてほしい。 (廣済堂新書)



Arduinoをはじめよう

Massimo Banzi、Michael Shiloh

機械系の学生は、電気工学や電子工学などの電気系の学問が「電気は目に見えないから何となく取っつきにくい」と考えて避けてきたことが多いと思う。しかし、今日使われている機械や大きな構造物でさえ、モータを使った制御やセンサの利用抜きには考えられなくなってきている。メカニクス+エレクトロニクス=「メカトロニクス」という日本発の造語が世界で通用するようになったように、機械技術者にとり、もはや電気・電子技術なくしては設計はできなくなりつつある。そこで、Arduino(アルドゥイーノ)のように簡単な制御CPUを利用し、自分でメカトロ装置を「作ってみる」ことが、今後の機械技術者に求められている。そのための入門書だ。自分でArduinoのキットを購入して実戦してみるのにうってつけの解説書である。 (船田巧:訳/オライリー・ジャパン)



トライボロジーがもたらす驚きの世界

石川憲二

身の回りの機械はトライボロジーなしには成り立たない!でもトライボロジーって何? トライボロジーとは、摩擦、摩耗、すべりに関する技術のこと。家電品は多様なトライボロジー技術の固まり。飛行機の設計は空気摩擦との戦い。人工関節も人工心臓も「滑り」が鍵。省エネ技術も宇宙で機械を動かすにも、とにかくトライボロジーが必要。そんなトライボロジーについてもっと知ってほしい! (日刊工業新聞)



自分で作るハブダイナモ水力発電 (大人の週末工作)

中村昌広

流体工学は簡単に言うと「流れるもの」を扱う工学。対象とする範囲は多岐にわたる。例えば、再生可能エネルギーとして、風力、水力、地熱、海洋エネルギーが注目されているが、これらに流体工学から貢献できる。その1つ。水力発電をやってしまおう!というのが本書。電気回路の知識もほとんどない筆者が、基礎的な知識だけで小水力発電に挑戦した。他に、『200W水力発電装置を作ろう 身近な水の有効利用術』(石田正、パワー社)、『これからやりたい人の小型水力発電入門』(千矢博道、パワー社)も参考に。まずは興味を持ってもらえれば。 (総合科学出版)



流れの科学 自然現象からのアプローチ

木村竜治

日本を代表する気象学者(専門は気象学、海洋物理学、地球流体力学。元東京大学)が、大気や海流、マントル、台風や気圧などをもとに、流体力学の考え方を、高校生と筆者の対話形式で伝える。実験も掲載。高校生のみならず理科教師、流体力学を学んだ人でも興味深く読めるだろう。 (東海大学出版部)


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