機械系の本

失敗学のすすめ

畑村洋太郎

工学博士で、失敗学の提唱者である畑村先生の本。失敗を恐れたり隠したりせず、失敗をポジティブに活用することの大切さを学ぶことができる。人は失敗するもので、成長過程での「よい失敗」はつきもの。その失敗をどう次に活かすか。また、怠慢や不注意から来る「悪い失敗」はいかに減らすか。世界の歴史上の大きな失敗例も紹介。本書は工学の観点で、製造や設計に関わる失敗をテーマとしているが、個人や会社組織でも十分通用する。 (ブルーバックス)



熱とはなんだろう 温度・エントロピー・ブラックホール…

竹内薫

NHK「サイエンスゼロ」の司会でおなじみ、サイエンスライターの竹内薫さんが、熱力学の重要な話題である、エントロピーやマックスウェルの悪魔をテーマに、その理解に必要な熱力学の基礎を解説する。さらに後半ではブラックホールや超ひも理論も語る。熱現象の広さと深さがよくわかる本だ。 (ブルーバックス)



ナノバイオ・テクノロジー

静岡大学ナノバイオ科学研究分野:編

「生命」と「光・電子」と「ナノ・バイオ」分野を融合し、静岡大学版「ナノバイオ科学」として打ち出した静岡大学の研究成果をまとめた本。例えば、8章には、岩田太先生の研究である、ナノ材料の微細加工技術が掲載。ナノピペットという微小開口を有するキャピラリーガラス管ノズルを用いて、1ミクロン以下の直径で溶液を基板表面に滴下堆積できる技術を紹介しており、それを用いたバイオチップへの応用の可能性について示している。 (静岡学術出版)



自分で作るハブダイナモ水力発電 (大人の週末工作)

中村昌広

流体工学は簡単に言うと「流れるもの」を扱う工学。対象とする範囲は多岐にわたる。例えば、再生可能エネルギーとして、風力、水力、地熱、海洋エネルギーが注目されているが、これらに流体工学から貢献できる。その1つ。水力発電をやってしまおう!というのが本書。電気回路の知識もほとんどない筆者が、基礎的な知識だけで小水力発電に挑戦した。他に、『200W水力発電装置を作ろう 身近な水の有効利用術』(石田正、パワー社)、『これからやりたい人の小型水力発電入門』(千矢博道、パワー社)も参考に。まずは興味を持ってもらえれば。 (総合科学出版)



マンガでわかる流体力学

武居昌宏

液体や気体の流れを扱う流体力学は高校物理で触れることは少なく、なじみが薄いかもしれないが、機械工学では重要な力学の1つ。機械系に進むならちょっと覗いてみよう。流体力学に関する身近な事柄をマンガで理解できる。 (松下マイ:作画/オーム社)



音のなんでも小事典 脳が音を聴くしくみから超音波顕微鏡まで

日本音響学会:編

耳は音をどうとらえているのか、赤ちゃんや小鳥はどうやって音声を獲得するのか、音声や音楽は心理にどんな影響を与えるのか、日本音響学会が音響全般についてわかりやすく解説している。他にも、コンサートホールの設計や音響機器など、生理学、医療、心理、建築、工学など様々な分野から、音にまつわる話題を掲載。音響工学など工学で音にアプローチしたい人も、音響の基礎を学ぶために読むとよい。 (ブルーバックス)



アトムの足音 これぞ世界に誇る科学の力

中野栄二:監修

ロボティクス(知能機能学)のほとんどの分野をカバーしている。少し古い本だが、一読するとロボットとは何か、ロボティクスが何をめざしているのかがわかる。夢物語としてのロボットを実際にどのように実現するのか、方法論は様々だが、研究者の奮闘を感じられるだろう。 (数研出版)



絵でわかるロボットのしくみ

瀬戸文美、平田泰久

ロボットを工学的に解説。ロボットの移動形態、アームやハンド、各種センサや制御など、要素の説明に始まり、生活支援ロボットや手術ロボット、レスキューロボットなど様々なロボットを紹介している。専門的な内容もあるが、「絵だけでも」わかるように、たくさんのネコたちが解説を務める。かわいいイラストが楽しい。 (講談社サイエンティフィク)



制御工学の考え方 産業革命は「制御」からはじまった

木村英紀

どんな機械も「制御」がなければまともに働かない。ロボットアームもヒト型ロボットも制御工学の賜物だ。副題の「産業革命は『制御』からはじまった」という言葉が示唆するように、「制御」がこれまでに果たした役割について比較的わかりやすく説明している。ワットの調速器に始まり、エアコン、自動車、ロボットの制御まで、いろいろな制御の方法を解説。現在では使われていない機器の例もあるが、「温故知新」ということわざがあるように、今につながるヒントが得られるだろう。 (ブルーバックス)



流れの科学 自然現象からのアプローチ

木村竜治

日本を代表する気象学者(専門は気象学、海洋物理学、地球流体力学。元東京大学)が、大気や海流、マントル、台風や気圧などをもとに、流体力学の考え方を、高校生と筆者の対話形式で伝える。実験も掲載。高校生のみならず理科教師、流体力学を学んだ人でも興味深く読めるだろう。 (東海大学出版部)


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