情報系の本

Unity2018入門 最新開発環境による簡単3D&2Dゲーム制作

荒川巧也、浅野祐一

最も代表的なゲーム開発環境であるUnityの入門書。ゲームやインタラクティブデジタルコンテンツは映像を用いる場合が多いが、その実現にはCG、画像処理、数学、物理などの知識やプログラミング技術が必要で、高校生にはやや敷居が高い。Unityは無料で手に入れることができ、プログラムをしなくてもリアルタイム三次元CGが制作できるので、Unityを通じてインタラクティブデジタルコンテンツの映像制作の一端を体験してもらいたい。Kinect、Oculus、LeapMotionなどのハードウェアとの連携も充実しており、プログラミング技術を習得することで多様なコンテンツ制作の可能性が広がる。本の中では簡単なゲームプログラミング方法が具体的に記述されており、ゲーム制作を通じてUnityの基礎を習得することができる。 (SBクリエイティブ)



サブリミナル・マインド 潜在的人間観のゆくえ

下條信輔

ヒトの心というと、モノとは区別された特殊で崇高な存在として語られることが多いが、本書はそれを覆す。ヒトの心(脳)の半分は「自動機械」であり、意志や意識に関係なくプログラムされた内容をその通りに実行する、カラクリ仕掛けの人形にも近い。心の中のこの「機械」としての側面は、一般社会では「無意識」と呼ばれる。この本は、いかに「無意識」が私たちの精神活動に密接に関わっているかを、わかりやすく解説してくれる。認知科学はヒトの心、つまり脳の仕組みを科学的に探る分野であるが、心の機械的側面を認めることから始まる。「無意識」を知ることは認知科学の第一歩である。
(中公新書)



ライト、ついてますか

D.C.ゴース、G.M.ワインバーグ

例えば椅子を作りたいと思っても、誰を対象にするのか、利用者が何を求めているかわからないと、利用者に適した椅子を作ることはできない。この本は最初に「何が問題か?」と我々に問う。何事も研究を行う際には、誰の、何が問題で何を解決すればよいのか、しっかりと見極める必要がある。研究者にとっても認識を変える本となるだろう。 (木村泉:訳/共立出版)



人工知能は私たちを滅ぼすのか 計算機が神になる100年の物語

児玉哲彦

計算機からAI(人工知能)に至る100年、そしてこれからの可能性について、未来から来た主人公が追う。ストーリー形式なので読み進めやすい。 (ダイヤモンド社)



脳・心・人工知能 数理で脳を解き明かす

甘利俊一

最新研究でわかった脳のしくみと、人工知能の未来を紹介。人工知能、脳科学などの最先端分野で、多くの学生が学んでいる数学がどのように役立っているのか、AI研究の基礎となった「数理脳科学」の第一人者が、わかりやすく、夢を持って解説する。 (ブルーバックス)



暗号解読 ロゼッタストーンから量子暗号まで

サイモン・シン

暗号の歴史は、開発と解読の繰り返しの歴史だ。それが人類や社会における攻防の歴史とリンクしており、なぜ暗号を開発あるいは解読するのかということが実感できる。後半では注目の「量子暗号」を取り扱っており、量子暗号は何か、なぜ量子暗号は必要かがわかるため、暗号研究にモチベーションを与えてくれる。最新のテーマまで取り扱っているが、特別な前提知識がなくとも楽しんで読めるよう工夫されている。 (青木薫:訳/新潮文庫)



統計学が最強の学問である データ社会を生き抜くための武器と教養

西内啓

ランダムとは何なのか。統計学では、データがランダムに変動するという概念が重要であるが、実験を行う際のランダムさの重要性が詳しく、わかりやすく解説されている。一例として、統計学者・フィッシャーの「ミルクティーにおけるミルクが先か紅茶が先か」問題を紹介。ランダム化による実験が必要としている。詳しくは本書で。 (ダイヤモンド社)



リスク・リテラシーが身につく統計的思考法

ゲルト・ギーゲレンツァー

DNA鑑定、乳ガンやエイズの診断などにおいて、統計や確率がいかに間違った使われ方をしているか。身の回りにある統計数値を、統計的思考で見てみたらどうなるかという視点で書かれている。また、「ベイズの定理」による確率の計算が、病気の検査結果や法廷における証拠の解釈にいかに有用であるかを説明している箇所もある。統計科学ではメジャーだが、一般には全く知られていない「ベイズ推定法」を扱っている点がこの本の異色さで、わかりやすく書かれているので面白く読める。 (吉田利子:訳/ハヤカワ文庫)



「超」整理法 情報検索と発想の新システム

野口悠紀雄

1993年からロングセラーの『「超」整理法』。「整理は分類」という伝統的な考えを覆し、「時間軸に沿って検索」+使った書類は頭に入れる、というこのやり方は、20年以上経ちデジタル化が猛烈に進んだ今でも色褪せないという。その理由は、デジタル化する前に膨大な紙資料の整理はやはり必要だからだ。例えば、山積みになった資料の中で、どうしても捨てられない資料を、著者は「神様ファイル」と呼ぶ。膨大な資料から神様ファイルだけ選り分け、それだけをデジタル化すればよいと言うわけだ。私物から情報まで、一見ユニークな整理法だが、勉学や仕事上有益なヒントが示されている。 (中公新書)



暗号技術入門 秘密の国のアリス

結城浩

著者は、数学を平易に解説することに成功している『数学ガール』の著者。本書も、数学的な知識を必要とする暗号技術が、わかりやすく書かれている。各項目の末尾には、簡単な確認問題も用意されており、理解が進む。 (SBクリエイティブ)


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