情報系の本

人工知能は人間を超えるか ディープラーニングの先にあるもの

松尾豊

将棋や囲碁、画像認識、自動運転など、知的情報処理に関する技術革新が目覚ましいが、人工知能が人間を超えられる可能性について、高校生にも読みやすくまとめられている。特に、昨今話題の「ディープラーニング」の特徴など、人工知能ができること、これからできるようになりそうなことがわかる。人工知能の飛躍のためには、多種多様なモバイル・センサデータの集約、効率的な処理基盤の実現など「情報ネットワーク」領域のアプローチも重要な役割を担う。細分化された学問領域にとらわれず、他領域へ展開することや、逆に他領域の発想を導入するなど、「情報ネットワーク」領域へ新たな飛躍を与えられる可能性が感じられる。 (角川EPUB選書)



脳のなかの幽霊

V・S・ラマチャンドラン、サンドラ・ブレイクスリー

著者は、アメリカの神経科医。切断した手や足がまだあると感じる「幻肢」など、様々な神経疾患の不思議な症例から、脳の働きについて解説する。とにかく不思議で面白いので、興味を持ってもらいたい。 (山下篤子:訳/角川文庫)



データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則

矢野和男

現在盛んに研究がされている「人の行動分析」について述べている本。著者は日立製作所中央研究所の所長。そこで開発されたウェアラブルセンサを身に付けてもらい、そこから得た大量なデータを分析し、人間の行動や社会現象を考える。多くの具体的な事例が載っており、これからの研究を知ることができる。 (草思社)



統計学を拓いた異才たち

デイヴィッド・サルツブルグ

統計科学の発展に大きく寄与した統計学者の列伝的な本。統計学をめぐる面白いエピソードを集めた。統計学の基礎となった理論や、現在の主要なデータ解析法がどのように考え出されたのかが興味深く書かれている。また、統計用語の語源もわかり、親しみをもって統計学の勉強に取り組める。 (竹内惠行、熊谷悦生:訳/日経ビジネス人文庫)



「超」整理法 情報検索と発想の新システム

野口悠紀雄

1993年からロングセラーの『「超」整理法』。「整理は分類」という伝統的な考えを覆し、「時間軸に沿って検索」+使った書類は頭に入れる、というこのやり方は、20年以上経ちデジタル化が猛烈に進んだ今でも色褪せないという。その理由は、デジタル化する前に膨大な紙資料の整理はやはり必要だからだ。例えば、山積みになった資料の中で、どうしても捨てられない資料を、著者は「神様ファイル」と呼ぶ。膨大な資料から神様ファイルだけ選り分け、それだけをデジタル化すればよいと言うわけだ。私物から情報まで、一見ユニークな整理法だが、勉学や仕事上有益なヒントが示されている。 (中公新書)



ウェブで学ぶ オープンエデュケーションと知の革命   

梅田望夫、飯吉透

オープンエデュケーションとは、学習資源や学習活動がすべての人に開かれ共有される、文字通り「開かれた教育」のことで、今やインターネットがその原動力だ。著者は、『ウェブ進化論』で有名な梅田氏、マサチューセッツ工科大学のオープンエデュケーションを推進した飯吉氏。アメリカやヨーロッパの大学の実例を交えながら、ネットを活用したオープンエデュケーションの可能性を語る。 (ちくま新書)



挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained.

及川卓也

著者の及川氏は、早稲田大学卒業後、DEC(当時の世界的な汎用コンピュータ会社)、マイクロソフト、Googleと、IT業界の最先端で働いてきた技術者。インターネット、ビッグデータ時代の今、「挑戦し続けること」の大切さを教えてくれると共に、IT技術者としてのあり方を教えてくれる。 (インプレスジャパン)



金鉱を掘り当てる統計学

豊田秀樹

データの中から新しい知識を発見する「データマイニング」を中心に、ニューラルネットワークや決定木学習などについて、例題をもとに解説がされている。内容はやや古い点もあるが、多くが現在も使われているか、現在使われている技術の基礎となっている。研究でデータを分析するために利用できる手法・技術を理解するきっかけになる。規模は小さいがデータも紹介されているので、それらを利用して実際に処理してみればより理解が進む。 (ブルーバックス)



データサイエンティスト養成読本 プロになるためのデータ分析力が身につく!

佐藤洋行

今、注目のデータサイエンティストは、どのよう仕事をするのか。データサイエティストに求められるスキルや能力の多様さと面白さを知ることができる。用いられるデータ解析手法やソフトウエアの簡単な紹介もあり、本書で、全体的な内容を押さえてから、興味に応じてより専門的な本を読むこともよいだろう。 (原田博植、里洋平、和田計也、早川敦士、倉橋一成、下田倫大、大成浩子、奥野晃裕、中川帝人、長岡裕己、中原誠/技術評論社)



レインマン

経営に失敗した弟が、兄の発達障害ゆえの類まれな記憶力を利用し一攫千金を狙うが…。「発達障害」によって、心のどのような機能が失われるのか、逆に得られるものは何か。ヒトの脳の潜在能力を知るきっかけになる映画である。 (ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ:主演)


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