情報系の本

入門オペレーションズ・リサーチ

松井泰子、根本俊男、宇野毅明

アイスクリームの材料の在庫管理、レストランの出店、選挙の投票、結婚問題、おやつの最適な買い方等、身近な題材を例に、オペレーションズ・リサーチ(OR)という応用数学分野の学問を紹介している。入門書なのでアルゴリズムは詳細に触れていないが、ORで解かれる問題では、アルゴリズムが大きな役割を果たしている。イラストが豊富で、高校生にも親しみやすい内容。 (東海大学出版部)



リスク・リテラシーが身につく統計的思考法

ゲルト・ギーゲレンツァー

DNA鑑定、乳ガンやエイズの診断などにおいて、統計や確率がいかに間違った使われ方をしているか。身の回りにある統計数値を、統計的思考で見てみたらどうなるかという視点で書かれている。また、「ベイズの定理」による確率の計算が、病気の検査結果や法廷における証拠の解釈にいかに有用であるかを説明している箇所もある。統計科学ではメジャーだが、一般には全く知られていない「ベイズ推定法」を扱っている点がこの本の異色さで、わかりやすく書かれているので面白く読める。 (吉田利子:訳/ハヤカワ文庫)



統計学を拓いた異才たち

デイヴィッド・サルツブルグ

統計科学の発展に大きく寄与した統計学者の列伝的な本。統計学をめぐる面白いエピソードを集めた。統計学の基礎となった理論や、現在の主要なデータ解析法がどのように考え出されたのかが興味深く書かれている。また、統計用語の語源もわかり、親しみをもって統計学の勉強に取り組める。 (竹内惠行、熊谷悦生:訳/日経ビジネス人文庫)



メディア・リテラシー

菅谷明子

インターネットをはじめ、現代の世の中にあふれかえるメディア情報は今後ますます増える一方で、それらとどう付き合っていくか(=リテラシー)もますます重要となる。本書では、イギリス、アメリカ、カナダのメディア教育を紹介しつつ、その付き合い方を考える。インターネットなどITを活用したサービスやコンテンツなど向き合うための、適切な基準や根拠に基づく、論理的で偏りのない思考方法を学ぶことができる。 (岩波新書)



目の見えない人は世界をどう見ているのか

伊藤亜紗

大学2年まで生物学を学び、3年で文転し美学を専攻、身体に注目した著者がたどりついたのが、「見える」と「見えない」の違い。視覚障害者の人たちにインタビューを行い、空間の認識の仕方、体やコミュニケーションの仕方など、違いを考察した。私たちが「見る」ということをいかに狭い範囲で捉えているかということ、同時に「見る」ことの意味や奥深さに気づかされる本だ。 (光文社新書)



ウェブで学ぶ オープンエデュケーションと知の革命   

梅田望夫、飯吉透

オープンエデュケーションとは、学習資源や学習活動がすべての人に開かれ共有される、文字通り「開かれた教育」のことで、今やインターネットがその原動力だ。著者は、『ウェブ進化論』で有名な梅田氏、マサチューセッツ工科大学のオープンエデュケーションを推進した飯吉氏。アメリカやヨーロッパの大学の実例を交えながら、ネットを活用したオープンエデュケーションの可能性を語る。 (ちくま新書)



Unity2018入門 最新開発環境による簡単3D&2Dゲーム制作

荒川巧也、浅野祐一

最も代表的なゲーム開発環境であるUnityの入門書。ゲームやインタラクティブデジタルコンテンツは映像を用いる場合が多いが、その実現にはCG、画像処理、数学、物理などの知識やプログラミング技術が必要で、高校生にはやや敷居が高い。Unityは無料で手に入れることができ、プログラムをしなくてもリアルタイム三次元CGが制作できるので、Unityを通じてインタラクティブデジタルコンテンツの映像制作の一端を体験してもらいたい。Kinect、Oculus、LeapMotionなどのハードウェアとの連携も充実しており、プログラミング技術を習得することで多様なコンテンツ制作の可能性が広がる。本の中では簡単なゲームプログラミング方法が具体的に記述されており、ゲーム制作を通じてUnityの基礎を習得することができる。 (SBクリエイティブ)



データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則

矢野和男

現在盛んに研究がされている「人の行動分析」について述べている本。著者は日立製作所中央研究所の所長。そこで開発されたウェアラブルセンサを身に付けてもらい、そこから得た大量なデータを分析し、人間の行動や社会現象を考える。多くの具体的な事例が載っており、これからの研究を知ることができる。 (草思社)



非線形科学 同期する世界

蔵本由紀

熱帯魚の表皮に現れる美しいストライプ、化学反応が作り出す時間振動とその2次元パターンなど、自然の中には、興味深いパターンが見られる。これらのパターンが生み出される過程を、例を挙げて説明している。興味深いのは、これらのパターンは、計算機科学の分野でも多くの業績を残している研究者・チューリングが提案したある微分方程式の枠組みで記述し説明できる。この本が、身の回りに見られる自然現象に目を向けるきっかけとなるよう期待する。 (集英社新書)



挑まなければ、得られない Nothing ventured, nothing gained.

及川卓也

著者の及川氏は、早稲田大学卒業後、DEC(当時の世界的な汎用コンピュータ会社)、マイクロソフト、Googleと、IT業界の最先端で働いてきた技術者。インターネット、ビッグデータ時代の今、「挑戦し続けること」の大切さを教えてくれると共に、IT技術者としてのあり方を教えてくれる。 (インプレスジャパン)


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