電気・電子系の本

高校数学でわかる半導体の原理

竹内淳

皆さんが毎日お世話になっている半導体デバイス。この「半分電気を流す」というイメージの言葉からは理解できない、半導体の本当の姿を知り、近年のエレクトロニクスを支えている半導体のすごさを知ってもらいたい。電子デバイス、電子材料の分野で最も進んでいるのは半導体工学の分野であり、新しいデバイス、材料を考える場合は常に半導体との比較が重要になる。その半導体を理解するための本。 (ブルーバックス)



新しい物性物理 物質の起源からナノ・極限物性まで

伊達宗行

半導体、液晶、超伝導などの新物質を創り出すナノテクノロジーは、物性の極限の世界を切り開いてきた。ナノテクノロジーとは、1メートルの10億分の1という極小世界で、新しい物性を持った化学的な作り方の基本原理を明らかにする。なぜこの研究が重要なのか。極小の世界を制御すると、驚くほどの機能が生まれることがわかってきたから。例えば金は大きな塊の時は金色だが、超極薄にすると新しい光学特性が生まれ、濃い緑色になる。このように物性物理学分野の研究の重要性について知ることができる。 (ブルーバックス)



現代物理学の謎は原子時計で解決される!

梶田雅稔

原子時計は、原子や分子のスペクトル線の周波数標準に基づき、超正確な時間を刻む時計である。高精度のものは3000万年に1秒しか狂わないという。原子時計は、NTTの時報、GPS、天体観測などに幅広く活用されている。この本は、原子時計の精密さ・正確さを利用することによって、巨大な実験装置を用いずとも大学の実験室レベルで研究が可能であることを示してくれる。例えば、原子や分子の素となる陽子や電子の質量が不変なものかどうか実ははっきりとはわかっていないといわれているが、その検証に原子時計が使えるのだ。 (風詠社)



1秒って誰が決めるの?  日時計から光格子時計まで

安田正美

この本は次世代原子時計の開発に挑む若手研究者による一般向けの本。時間を正確に測るための時計の進化の歴史や、現在の時間の基準となっているセシウム原子時計、そして日本発の技術で、次世代原子時計の有力候補であるイッテルビウム171光格子時計光格子時計などが、わかりやすく紹介されている。新しいレーザー技術を編み出し、原子の運動や光を極限まで制御するためにさまざまなアイデアを駆使し、少人数のグループによる手作りの装置で次々と新しいことに取り組んでいく様子が描かれ、光エレクトロニクス分野の面白さや熱意が伝わる。 (ちくまプリマー新書)



光化学の驚異 日本がリードする「次世代技術」の最前線

光化学協会:編

光を使って何ができるのだろう、ということに関心のある人におススメの本。光で分子をあやつる方法、光触媒による環境浄化、光で動く「分子モーター」、加工に使うレーザー光など、光化学の研究成果を解説する。光工学の実現には、多くの場合優れた材料は必須。光と化学の接点という観点からも興味深い本だ。 (ブルーバックス)



光と物質のふしぎな理論 私の量子電磁力学

リチャード・P.ファインマン

高校の物理の教科書には光は“波”であると書かれているが、量子論という考え方に基づくと光は“粒子”としての性質も持ち合わせていて、これを光子と呼ぶ。この本は、光子という概念の理解に難解な数式を一切使うことなく、理解させてくれる。著者のファインマンは、世界中の物理学を志す大学生によって読み継がれており、朝永振一郎博士とともにノーベル賞を受賞している。ファインマン先生の独特の語り口調を味わうだけでもこの本を読む価値は大きい。またあらゆる光のテクノロジーを扱う「光工学・光量子科学」の研究分野がよくわかるようになる。 (釜江常好、大貫昌子:訳/岩波現代文庫)



量子コンピュータ 超並列計算のからくり

竹内繁樹

量子コンピュータをわかりやすく書いた本はまだ少ない。量子コンピュータの基礎になる量子力学は、なかなか理解するのが難しいが、この本はわかりやすく入門書となるだろう。普通のコンピュータとの対比もわかる。 (ブルーバックス)



ここまで進んだ超電導応用技術

超電導の技術や応用を、初学者にもわかりやすいように、約25分の映像教材にまとめた。パワー応用分野とエレクトロニクス分野において、多くの企業や大学、研究機関から映像の提供を受け制作している。低温工学・超電導学会のHP(http://www.csj.or.jp/caj/2009/DVD.html)から購入できる。 (低温工学・超電導学会 大嶋重利:監 )



リチウムイオン電池物語

吉野彰:監修

電気エネルギーの効率利用・貯蔵技術として、二次電池・燃料電池に代表される電気化学エネルギーデバイスは近年非常に活発化している研究分野だ。その1つ、リチウムイオン電池の発明者である吉野彰先生が語る、研究開発から実用化に至るまでの苦難などのエピソードが、大変わかりやすく書かれている。リチウムイオン電池の重要性・将来性がわかる。 (CMC出版)



身近な電気・節電の知識

柴田尚志、森田一弘

この本は生活の中でわき起こる疑問をQ&A方式で紹介し、興味を持ったテーマから読み進められる内容構成。例えば、こんな具合だ。直流と交流って何が違うの?雷から電気製品を保護するにはどうしたらいいの?タコ足配線はなぜ危険なの?何本までなら大丈夫なの?地震の時コンセントからプラグは抜いた方がいいの?オール電化は災害のとき困らないの?なぜIH調理器で加熱できるの?エアコンはどうして冷房も暖房もできるの?ハイブリッドカーってエコなの?携帯電話やパソコンの節電方法は?記録メディアは永久不滅?などなど…。電気とはどのようなものか、賢い利用法なども学べる。 (オーム社)


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