「心の病」の脳科学 なぜ生じるのか、どうすれば治るのか

林(高木)朗子、加藤忠史

脳を調べるのには、いろいろな研究手法があります。例えば脳を構成する神経線維の繋がりを全て明らかにしてデータベースを作り、それを元に脳のはたらきや精神疾患の成り立ちを解釈しようとしたり、ゲノム解析によって遺伝子レベルから脳を理解しようとしたり・・。近年は機能的MRIや機械学習(AI)など新しい手法を用いて、脳のブラックボックス的な部分に切り込めるようになってきました。

この本では最新の脳研究の方法を紹介するだけでなく、特に「心の病」の発症メカニズムについてどこまでわかってきたのかを第一線で活躍する研究者が丁寧に解説しています。特に、神経のつなぎ目にあるシナプス構造に注目して精神疾患の原因解明に挑戦されている林朗子先生は、女性研究者を目指す高校生のみなさんにとって素晴らしい目標になるのではないかと思います。 (ブルーバックス)

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