物理学者はマルがお好き 牛を球とみなして始める、物理学的発想法

ローレンス・M・クラウス

物理学の愉快・痛快なところは、小さなものから大きなものまで自然界のすべてのモノ・ゴトをより単純化して眺めることで、その中に共通する本質的な部分が見えてくるところにあるのかもしれません。この本を読むと、そのことがよく分かります。物理学者は近似が大好きです。でも近似を多用している以上、物理学には発展の余地がまだまだたくさん残されていることになります。

物理学の中で、どこでどのように近似が使われているかを知ることで、高校まで習ってきた物理がすでに完成された退屈なものではないということが分かります。これから本格的に物理学を学ぼうという若い人たちにだって、まだまだ多くの開拓の余地が残されていることを、この本を通じて知って欲しいと思います。 (訳:青木薫/ハヤカワ文庫NF)

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